ミリタリー&雑記ニュースブログ

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現代戦における軽攻撃機の活躍

近年だと攻撃機の強さは湾岸戦争イラク戦争が対地攻撃戦闘で活躍しているイメージがあるのですが、正規軍に対してならコストは見合うのでしょうが、テロ集団に対してだとF-16戦闘機であるとかA-10が出撃するとなるとガソリン代やら弾薬の消費、機体の整備で費用がもったいないですよね。

 

去年のニュースではアメリカ空軍は新たな軽攻撃機採用に向けた基本提案依頼書(DFRP)をシエラ・ネヴァダエンブラエルとテキストロン・アビエーションの2社に提示しました。より安価で効果的な地上攻撃機を求めるもので、現在も中東で継続中のテロとの戦争など、部隊規模の小さい非正規武装組織を相手にした戦いに投入することを目的としているみたいです。

 

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スーパーツカノ A29

 

 

現在、アメリカ軍が中東で継続して行なっている「テロとの戦い」で、空軍は武装組織と交戦する地上部隊の援護のため、上空からA-10やF-15E、F-16などの航空機で火力支援(CAS)を行なっています。しかし、これらの航空機は運用コストが高く、撃墜されはしないものの事故による墜落など損耗の可能性もゼロとはいえないので、相手にしている部隊規模からすると、予算面では少々過剰な装備といえます。

 

 これより下となると攻撃ヘリコプターや無人機が考えられますが、空軍では攻撃ヘリコプターを保有していません。また、無人機は遠隔操縦のため、運用者は限られた情報をもとに攻撃を行わざるを得ず、誤爆や同士討ちの危険があります。パイロットが瞬時に判断できるという有人機の利点は、まだまだ高いのです。

 

 このため、取得を含めた運用コストが安上がりで、より経済的な地上攻撃機が求められるようになったという訳です。かつてベトナム戦争で、アメリカはOV-10ブロンコなど、ゲリラなどの小規模な地上目標に対して攻撃を行うCOIN(COunter INsurgency)機を運用し、一定の効果をあげていました。テロとの戦いで、またCOIN機のコンセプトが陽の目を浴びるようになったのですね。

参照記事:https://otakei.otakuma.net/archives/2018080806.html

 

コストが安く航続距離が長いCOIN機を陸自でも導入したらどうかなんてことネットでみかけたことあるんですけど固定翼機って一直線しか飛べないんですよね。画像見ればわかるのですが攻撃した後通り過ぎてしまい、また元の攻撃位置に戻るのに旋回しなければなりません。

 

一方攻撃ヘリコプターはその場で滞空し火力支援を行えるわけです。

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陸上自衛隊AH-1S

ちなみに航空自衛隊の練習機に武装を施してCOIN機にしようといった計画があったみたいですが結局武装は施さなかったみたいです。

 

日本から近いところですとマラウィの戦いでフィリピン軍サラフィー・ジハード主義グループのマウテアブ・サヤフなどの過激派組織との戦闘は2017年5月23日から始まり、10月23日にフィリピン政府が終結宣言を出しています

 

この戦争でフィリピン軍側がCOIN機を用いて爆撃を行っていました。

 

https://www.youtube.com/watch?v=0-GoVQF75ZU

 

COIN機はテロ組織側が対空ミサイルなどの手段を持っていなければ有効な航空支援の手段と言えるでしょう。

 

 

 


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